2004年06月20日
なぜYahoo!とMicrosoftは今更検索エンジンの開発に乗り出したのですか?
Yahoo!もMicrosoftもサーチエンジンがビジネスになるとは考えていなかったからです。
■質問
Yahoo!やMicrosoftが自分たちで検索エンジンの開発に一生懸命励んでいると聞きます。ところで、なんで今まで検索エンジンを作らなかったんでしょうか?どちらの会社もたくさん資金はあるのですから、最初から自分達で作ってもおかしくなかったのでは?
■回答
Yahoo!もMicrosoftもサーチエンジンがビジネスになる、利益を生み出す市場になるとは考えもしなかったからです。両社ともポータルサイト Yahoo! と MSN を持っていますが、彼らにとってみれば当時検索サービスは「ポータルが提供する1つの機能、サービス」という位置づけにすぎませんでした。重要ではありませんから経営資源をそこに投じたくはない、そこで他社の検索技術 - Yahoo! は Altavista、後にGoogle、MSNはInktomiに - 依存していたのです。
ところがOverture Services Inc.のペイパークリック広告の成功、Googleの成長、そして検索サービスの「ネットの入り口化」(※検索エンジンがインターネットのスタート地点。どこのサイトに行くにも検索エンジンで適当なキーワードを入力してアクセスしていくという意味)により、サーチエンジンが巨大な利益を生む市場へと変身しました。
今まで検索に投資してこなかった戦略の誤りに気がついた両社は、独自の検索技術開発の道を歩み始めたのです。そして生まれたのがYahoo!のYahoo! Search Technology(YST)でした。Microsoftは2004年6月現在で自社独自の検索技術を開発中で、Windows次期OSロングホーンに搭載予定です。
ref.
For years, Yahoo overlooked search as a commodity service that couldn't make money. It rebuffed acquisition overtures by Google's founders in 1998 and actually helped put Google on the map two years later by adopting the startup's search technology. Then as Google's own site became dominant, Yahoo went from directing 56% of Internet searchers in early 2000 to 28% by early 2004, according to researcher WebSideStory. [Yes, Yahoo Can Search for Growth / BusinessWeek Online / April 2, 2004]
米Yahoo!はサーチをポータルの1サービス、”お金にならないサービス”とみなしていたが結果的にそれは誤りだったことに気がつく。米Microsoftも同様。
