2004年05月22日
グーグルの話す「悪質なSEO」とは? - (III) - 日本語キーワードアクセスについて
グーグルが「サーチエンジン最適化プログラム (Search Engine Optimizer) 」にて挙げている、SEO会社選定で注意すべきこと。"アドレス バーへのキーワード入力を販売している"について。
"アドレス バーへのキーワード入力を販売している"
まず、”アドレスバーへのキーワード入力”というのが何を指しているかを説明します。
Internet Explorer (以下、IE)のアドレスバーにキーワードを打ち込むと、特定のWebサイトに誘導するサービスがあります。例えば、会社名をアドレスバーに入れるとその会社の公式サイトにアクセスできます。日本では「日本語インターネットアドレス」や「日本語キーワード」などと呼ばれています。日本では JWord (Jワード) や Netpia (ネッピア)といった会社が提供しているサービスです。
インターネットアドレスサービスでは、会社名や商品名などある特定の企業を表すキーワードを入力した際にはそれに該当する企業のWebサイトにアクセスできますが、一般名詞、例えばクリスマスやゲーム、テーマパークなど一般名詞を入力した場合はそれに関連するWebサイト一覧を表示します。一般名詞の場合は検索エンジンの検索結果一覧を表示するのと同じようなものです。
ただし、いずれも利用するためには事前にキーワード登録(有料)をしておく必要があります。
ここで本題に戻りましょう。SEO会社の中には、このインターネットアドレスサービスをSEOとして販売しているところがあります。「○○○に申し込むと、アドレスバーにキーワードを入力してもらうだけであなたのサイトにアクセスされる」「検索結果一覧の上位に表示されるようになる」といったうたい文句で販売をしてくるわけです。
しかし、インターネットアドレスは「広告」商品であって「SEO」ではないのです。SEO というのは、アルゴリズム検索エンジンがWebサイトの内容を適切に評価できるようにWebサイトの構造や情報を最適化するものを指します。Webサイトそれ自体にマーケティング機能を組み込むものです。つまりSEOに対して対価を支払っても必ずしも検索エンジンの上位に表示できる(それが保証される)商品ではありません。一方、インターネットアドレスは「広告」ですので対価を支払えば検索エンジンの上位に設置された「広告枠」に掲載されるのは当然です。このような商品の性格の違いがあるにも係わらず、あたかも「インターネットアドレスというSEO」という商品が存在し、それによって「上位表示できる」と訴えている点が(グーグル に)問題視されているわけです。
なお、この注意事項は米国を想定したものだと思われます。私が知る限り、日本国内のSEO業者でインターネットアドレスを"SEO"の一種として販売している企業は知りません。(ペイドリスティングという「広告」の位置づけで販売している会社はありますが、広告と謳っている以上問題なし)。
